抜歯診断が下る歯を小矯正と歯周外科のテクニックを使って健全に保存したケース

⇩ 初診時はこのように歯根に大量の虫歯があり、根の先に膿がたまっている状況でした。


通常は抜歯診断が下ってもおかしくない状態ですが、詳細にご説明したところ患者さまのご希望により、無理な治療ではなく、良い状態で根の治療・保存とかぶせものができるように治療を進めることになりました。


⇩ まず通常通りの根の治療後に歯ぐきに埋もれかけている歯を引っ張り出します(小矯正)

  根に入れた針金のフックをゴムで上に向かって引っ張ることで、ゴムの弾性を利用して歯が出てきます。ついでに後ろの歯に寄っていた根をを前後の歯の中央に移動させました。


その際、周囲の歯ぐきやその下の骨も歯にくっついているので、一緒に出てきます。


⇩ 十分な量引っ張り出したら、歯と一緒に出てきた周りの歯ぐきや骨のみを元の位置に戻します(歯周外科)


それにより、虫歯もあり埋もれていた歯の虫歯がしっかり除去でき、歯も歯ぐきに埋もれていない状況になります。後は通常通りの土台とかぶせものをするだけです。


⇩ 治療後写真です


手間のかかる治療とはなりますが、抜歯した場合に行う欠損補綴(ブリッジ・入れ歯・インプラント)を行わなくてよいというのは大きな魅力だと思われます。


●小矯正(エキストルージョン) 保険外診療 55,000円(税込) 2か月程度

●歯周外科(クラウンレングスニング) 保険外診療 33,000円(税込) 数週間程度

調布柴崎歯科クリニック 症例集 <CSDC症例集>

調布柴崎歯科クリニックの症例集です。マウスピース矯正インビザラインの症例を中心に、ホワイトニング・審美補綴から外科処置に至るまで幅広くピックアップしています。患者さまのご参考になれば幸いです。