比較 あごの左右のずれを伴うかみ合わせインビザラインコンプリヘンシブ2ケース
今回はお悩みの多い『あごの左右のずれ』の症例比較を行ってみます。
⇩症例①
矯正の前後写真です。
あごのずれが治っていないことがわかります。
22歳男性
右奥歯に「シザースバイト」があり、その影響であごが左にずれています
インビザラインによる歯並びの調整と同時に
あごの関係を改善させる『顎間ゴム』の使用を計画しました。
適切に使用することで、歯の移動と同時にあごを右側に戻す効果を期待しています。
⇩症例②
矯正治療途中です。
あごのずれに関してはほとんど治っているのがわかります。
32歳女性
左奥歯に「シザースバイト」があり、その影響であごが右にずれています
インビザラインによる歯並びの調整と同時に
あごの関係を改善させる『顎間ゴム』の使用を計画しました。
適切に使用することで、歯の移動と同時にあごを左側に戻す効果を期待しています。
①と②の違いの要因について
①の患者さまは、顎間ゴムの使用状況があまりよくなく、
3年ほど経過して、歯は並びましたが、あごは左にずれたままです
上下の歯並びの中心もずれていることがわかります。
②の患者さまは、顎間ゴムをしっかり使用していただいたことにより、
歯並びは当然ですが、あごのずれがかなり解消してきています。
(まだ治療途中です)
*シザースバイト(鋏状咬合)とは
上の奥歯が外側、下の奥歯が内側にズレているため、奥歯で咬んだときに、上下の奥歯がしっかり噛み合わない症状です。ハサミのように上の歯の内側に下の歯が接触するため、安定した咬み合わせが得られない上、下の顎が内側に押し込まれ顎がずれる原因になります。
左右のずれのあるかみ合わせが長く続くと
骨格もどんどんずれてくるため、年々ずれは増していきます
見た目だけなく機能や体全体に及ぼす影響も増えていきます
『顎間ゴム』は矯正力を補うために使用する場合と今回のように顎の位置関係を改善するために使用する場合があります
『顎間ゴム』を使うことであごのずれを矯正する力が働きます
それにより、顎関節の部分には『リモデリング』という作用が期待できます
※リモデリング:すこしずつ骨や関節の形態が変わること
元々骨格に大きなずれがある場合は、骨格は大きくは変わらないため、
完璧に左右のずれを取り除くことは不可能ですが、
顎関節のリモデリングにより、ずれを減らすことはできます
たかがゴムと思わず『顎間ゴム』は必ず適切に使用しましょう
★担当歯科医師によるインビザラインの無料相談(60分)を行っています。
ご予約はお電話(042-452-8548)か
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