マウスピース全体矯正「インビザライン」難症例 顎関節症による開口障害を伴う過蓋咬合改善
難度の高いケースです
44歳女性 顎関節症の改善と咬み合わせの改善希望でご来院されました
⇧初診時は大きく開口できず(約20ミリ程度)
まず顎関節症による開口障害について
初診時には、前歯で1横歯(指1本分)程度しか開けられないという状態でした
過蓋咬合(下の前歯が上の前歯に隠れるほど深い咬み合わせ)
という咬み合わせではたまに起きる現象です
顎関節を形成する関節円板の位置異常をきたすことで
下あごを動かす際に引っかかってしまいます
それにより物理的に開口が制限されてしまう状態でした
つまり
過蓋咬合を解除する
→関節円板が正しい位置に誘導される
→下あごが動きやすくなる
→開口障害が治る
という流れが治療上必要になります
過蓋咬合を解除するのに、まずは手っ取り早く
スプリント
という簡単なマウスピースを作製しました
入れておくだけで、深く咬みこめなくなります
一日数時間2か月程度使っていただきました
その結果開口障害が改善したため
上記の計画が正しいことが示唆されました
その後インビザラインによる矯正治療で
スプリントを入れなくても過蓋咬合が解除できる状態を目指します
治療終了時の写真です
隠れていた下の前歯が見えているのがわかります
開口障害も完全に治り、全く問題なく生活できているそうです
当院のコンセプト「QOL(生活の質)向上」に寄与出来て、大変うれしく思います
過蓋咬合(ディープバイト)は開咬(オープンバイト)とならんで
矯正最高難度の咬み合わせであるといわれています
叢生(そうせい)と呼ばれる歯の凸凹が症例としてはわかりやすいですが
叢生は水平的な移動がメインになるのに対し
過蓋咬合と開咬は垂直的な移動がメインになります
それが難度が上がる理由です
こういった難度の高いものであっても
多くの場合インビザラインのみで対応できます
一部の先生方は
マウスピース矯正はワイヤーと比べて動きが悪い
とおっしゃっておられますが
それは経験・知識・熱意不足のDRが行った場合です
ワイヤー矯正でもおなじことです
少なくとも当院ではワイヤー矯正と比べて劣る結果となるケースは見られません
⇩ちなみに開咬治療症例も過去ブログにありましたので以下にリンクいたします
今後も正しいマウスピース矯正の情報を発信することに努めます
インビザライン コンプリヘンシブ
保険外診療 935,000円(税込)
治療期間 約3年
★担当歯科医師によるインビザラインの無料相談(60分)を行っています。
ご予約はお電話(042-452-8548)か
WEBよりお願いいたします。
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